River life textile

日々の出来事を通して、和歌山染工の魅力をブログ形式で毎日発信しています。
2016年8月31日
生地を作り続けること

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最後の大水槽の生地のプリントが先日終わりました。

ギリギリでした。みなさんに協力してもらったおかげさまです。

ありがとうございました。

私にとってプリントに立ち会える

最後のチャンスかなと思い、写真をとりました。

私は展示会が終わったら退社し、

デザイナーとして独立することを決めました。

このブログを書くのも、今日で最後になります。

去年の6月8日からスタートし、

1年とちょっとですが、

読んでくださってありがとうございました。

染工場という場所で

生地を作って売ることはとても難しいです。

「良い生地」という価値観が、まったく違うからです。

自分の柄のプリントをお願いする工場に求めるものは、

正確に、安く、納期を守って、プリントしてもらえる能力。

自分たちの生地を売っていくために必要なものは、

「自分たちの生地」というものに対して愛着があって、

たくさんのヒトに使ってもらいたいという熱意。

両者は、おなじ「生地」を扱う仕事だけれど、

まったく違う目的に向かって行う職業であり、

同業者のライバル同士にもなりえます。

相反するものが同じ場所に存在するのは難しい。

生地を作って売ることで1番大切なのは、

「作ったものに対する愛情」これにつきます。

私の今の能力では、

これをたくさんの人に広げる力がありませんでした。

みなさん、力になれなくてすみません。

柄がたくさんあふれている工場という場所で、

あるひとつの柄にだけ特別に愛情を注ぐというのは、

やっぱり難しいことなんだと受け入れ、

割り切るしかないのかなと思っています。

私は現場が大好きだったし、

工場で働く人もみんなすてきな人たちです。

ここで勉強したことを活かして、

デザイナーとして良い生地を作り続けることが、

会社に対してできる最後の私の仕事かなと思っています。

本当にたくさんの人に助けて頂き、

展示会を迎えることができます。

幸せなことだと思います。

忙しい中、最初から集まって手伝ってくれた

社長、営業、技術、をはじめ、

後から手伝ってくれた総務の方や、常務の方。

展示会に関わった人がも、見守っていてくれてた会社の人も、

やってよかったなと思えるような

すばらしい展示会になることを願っています。

みなさま本当にありがとうございました。

 

 

2016年8月19日
「あげる」人

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アイスクリームをもらいました。

Y部長は、いろいろな人にいろいろなものを「あげる」人です。

アイスクリームがたくさんつまった袋をかついで、

サンタクロース状態でした。

工場はめちゃ暑いんで。

「あげる」って、素敵です。

なんでもいいからあげてるわけでもないし、

わざわざあげに行かなきゃいけないし、

だれに頼まれたわけでもないし。

人をちゃんと見ていて、

自分にも余裕があるから

「あげる」ことができる。

「あげる」人に、わたしもなりたい!

今の私はいろいろな意味で余裕がなくて、

なんだかもらってばかりだけど、

今はありがたくもらって、

「あげる」人になれる時期がきたら、

アイスクリームのサンタクロースも、

ぜひやってみようと思ったのでした。

 

2016年8月3日
最後の生地

最後の生地を作っています。

もうあと一ヶ月しかないのですが。

おおきなおおきなパネル柄です。

大きすぎるので、3分の1サイズで手描きしました。

下絵を3倍に拡大したデータからなので、

細かいところが描けてないのがはっきりわかってしまうので、

線をもう一度抜き出したりしてます。

 

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おおまかにひろって、塗りつぶすと、

 

スクリーンショット 2016-08-02 15.55.03

こんなん。

 

 

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きれてるとこは、下絵をなぞって、

なぞってなぞって、

 

スクリーンショット 2016-08-02 15.56.29

そしたら太くなるんで、

 

 

 

スクリーンショット 2016-08-02 16.00.06

 

けずって、けずって。

ひたすらペンタブレットで、手作業。

 

 

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下絵とあわせたら、こんなにずれてるので、

 

 

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下絵も修正する。サバの頭。

 

でも・・

かすれた線のサバが・・・・

めっちゃおる・・

 

スクリーンショット 2016-08-02 16.05.56

 

しかもこれは4枚のうちの一枚の、

さらにその中のほんの一部分。

おおきいって、ほんとうに恐ろしいんです。

リピートがつけられないパネル柄って、

想像以上に恐ろしいことでした。

ガンバリマス。

 

 

2016年6月6日
ふつうをみつめなおす

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展示会用のプリントを少し見ることができました。

最初は絵だったものが、

生地にプリントされていくところを見ていると、

ほんとうに幸せな気持ちになります。

工場ではこうやって、毎日ふつうに生地をプリントしていて、

私こうやってプリントしてもらっているけど、

これはものすごくありがたいことであって、

生地に柄をのせるということは、

その生地の人生を決める、重要なこと。

売れ残ったり、捨てられないように、

努力を尽くしてあげたい。

ひとつひとつの柄をもっと大切に、丁寧に、

作っていかなきゃなあと改めて思った。

プリントされていく生地をみていると、

今の私がふつうにやっていたことを、

改めて考えさせられました。

生地があることがふつうになりすぎる環境だからこそ、

一枚の生地を大切に思う気持ちを、

ふつう以上に感じていようと、思いました。

 

 

 

 

 

2016年5月10日
ペンギン

スイスイ

 

スクリーンショット 2016-05-03 16.20.02

 

泳ぐ

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ペンギンは

 

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まるで
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鳥のよう。
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これが

タテスクロールじゃなくて、

ヨコスクロールだったら、

泳ぐ感じが伝わりそう。

 

人になにかを伝えるのは難しいけど、

問題は、なにを描くかではなくて、

一つ前の気持ちのところにある。

 

壮快に泳ぐペンギンを見たときに、

私がどれだけ感動出来ていたかどうか。

感じることが先。

かたちは、あと。

最初の思いさえしっかりしていれば、

形や行動は何度でも修正できる。

どうもしっくりこないときは、

勇気を持って立ち止まり、

白紙に戻してイチから考えなおす。

最初の思いさえあれば、必ず大丈夫。

そう信じて、

今日もペンギンを書き直す。