THE 100-YEAR HISTORY

100年の流れ

創業100年染色加工一筋
和歌山の豊かな自然の恵みをうけて

これまでの歴史は、これからの未来へつながる。捺染業を次のステージへ。

100年を振り返る
TO LOOK BACK
代表取締役会長 高垣 博明
代表取締役社長 高垣 佳宏
蓄積された信頼の技術が不況を乗り越える

捺捺染工業の経営に踏み切ってからは、主力製品である捺染ネルも好調で、昭和30年代に入ると香港やシンガポール、バンコクやアメリカといった海外からの需要も高まってきました。ナイロンやアクリルなどの合成繊維のローラープリントの大量生産を維持し繁忙が続いておりましたが、昭和54年の第二次オイルショックによって染色業界は一気に不況の底へ。当時社長に就任していた私は、先代から大切にされてきた「時代の先を見る力」を具現しようと経営戦略を内需優先の高付加価値化へと転換しました。素材にこだわり既存製品の品質向上や小ロット生産を可能にすることで、弊社の技術を評価してくださっていた取引先様から多くの受注を頂けるようになり、受託加工を根幹とした弊社のビジネスモデルが確立されていきました。これは長い歴史の中でも、染色一筋で邁進してきたこれまでの弊社の努力が認められたと感じた出来事でした。

経営方針の転換「専門技術を磨く受託加工」へ

株式会社として大きな変革を果たした弊社は、それまでの自家製造販売から受託加工へと経営方針を変え、あらゆる業種からのリクエストにお応えできるよう専門技術を向上させてまいりました。戦後のモノ不足により日本経済の復興が急がれ、多くの同業者が県内にも溢れていました。その中でも弊社は主力製品である紀州ネルの波及もさることながら、更紗、羽毛布団地、綿サテン、シルクなどにも力を注ぎ確固たる存在感を築いてまいりました。特に羽毛布団地においては日本の大手寝具商から直接当社に指名が入るまでとなり、当時の弊社利益の70%は寝装分野でまかなえるほどでした。数ある企業の中からお客様に選ばれる企業であり続けるため、より一層の技術の向上と信頼関係の構築に努めることの重要さを実感する日々でした。

浮かび上がる、新たな課題

高付加価値路線を確立し、その技術と貢献を唯一無二のものにしてきた和歌山染工ですが、創業100年を迎えてまた新たな飛躍が必要だと考えています。その第一歩として初の東京での展示会に参加しました。そこで、これまでの染色加工品の概念を打ち破り、まったく新しいものを作り上げようと考えるお客様と出会い、この業界にはまだまだ躍進の余地が残っている。そう再確認する機会となりました。弊社はこれまで以上の発信力をもって新たな分野への挑戦を行う所存でございます。それには私たちがお客様にお届けする「企画提案力」が必要です。社員の意識改革、育成にも力を注ぐことが重要となるでしょう。 弊社の染色技術は、戦後の日本の染色業界を牽引してきたということからも、卓越したものだと自負しております。

「染色一筋 必要とされ 喜ばれる企業へ」

和歌山染工株式会社はさらなる歩みを進めてまいります。

歴史と信頼があるからこそ
見出せる染色業界の「その先へ」

和歌山染工株式会社は、「他社よりも半歩先を行く」の精神でこれまで染色業界を牽引してまいりました。世の中の動きを敏感に感じ取り、弊社だからこそ生み出せるものは何か…。そう考えをめぐらせ、いつも新たな挑戦を続けてきました。しかし、長年の日本経済の低迷で、業績が伸び悩んでいる実情は弊社にもあり、打開策を打ち立てねばなりません。そこで私たちはこれまでの「チャレンジ」の精神はそのままに、もう一つ「開拓」というキーワードを掲げ業界に切り込んでいきたいと考えています。これまで培った小ロット生産が織り成せるデザインの自由度をさらに高め、100年間の歴史と信頼を武器に、面白みを忘れず、「半歩先のもっと先」を目指していきます。その封切りとして、デジタル捺染を採用し工程の大幅短縮を実現するとともに、製品の幅を広げ寝装以外にもアパレル業界やこれまでにない新たな分野にも挑戦し始めました。これからは「優れた技術」の中に、優れた「人の感性」を伴うことが大切な時代になります。人が使うものだからこそ、人の思いやアイデアを取り入れることが本当に喜ばれるモノづくりの根源となると考えます。和歌山染工株式会社は時代の変化に寄り添い続け、心の通ったモノづくりの追求にこれからも努めてまいります。

これからの和歌山染工
FUTURE
信頼され喜ばれる企業を目指して
新しい製品に挑戦し続けます。

和歌山染工株式会社は、明治40年の創業から染色一筋、戦後の時代も不屈の精神で乗り越えてまいりました。世の中の動きを敏感に感じ取り、弊社だからこそ生み出せるものの探求に今日も努めております。弊社は、創業時から継承されてきた職人の技術に確固たる自信を持っております。その「技術」は単に染色の技術だけを唱えるのではなく、受け継いできた職人の「感性」そのものも含みます。「技術と感性」を最大の強みとし、近年製品の幅を広げアパレル業界や企画・デザインの未知の分野にも参入挑戦し始めました。またデジタル捺染を採用することでお客様への納期の大幅短縮も実現しています。日々移り変わる時代の中、本当に必要とされる企業となれるよう染色業界の新たな可能性をもたらす企業になれるようこれからも邁進していく所存です。

代表取締役社長 高垣 佳宏